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イスラム諸国、イスラエル・イラン緊張緩和目指す連絡グループ設置へ

2025年06月23日(月)13時06分

 イスラム協力機構(OIC)は22日、イラン核施設に対する米国とイスラエルの攻撃を受け、緊張緩和に向けた取り組みを支援するため、国際社会や地域諸国と定期的に連絡を取る閣僚級連絡グループを設置すると発表した。写真はイランのアラグチ外相らと面会するトルコのエルドアン首相。イスタンブールで21日撮影。提供写真(2025年 ロイター)

[アンカラ 22日 ロイター] - イスラム協力機構(OIC)は22日、イラン核施設に対する米国とイスラエルの攻撃を受け、緊張緩和に向けた取り組みを支援するため、国際社会や地域諸国と定期的に連絡を取る閣僚級連絡グループを設置すると発表した。

トルコのイスタンブールで開いた外相会合後の共同声明で、イランに対する「イスラエルの侵略」を非難。「イスラエルの攻撃を止める緊急の必要性と、この危険なエスカレーションに関する大きな懸念」を強調した。

また、国際社会に対し、イランへの攻撃に対する抑止策を講じ、「イスラエルに犯した罪の責任を取らせる」よう求めた。

共同声明では米国による夜間の攻撃に言及しなかったが、OICはイスラエルとイランの紛争に関する13項目から成る決議でも合意。その中でイスラエルと米国によるイラン核施設への攻撃を非難し、イランとの完全な連帯を示した。

決議案によると、OICはまた、国際原子力機関(IAEA)に対し、「これらの攻撃を明確に非難し、安全保障理事会に報告する」よう求め、「野蛮な攻撃」は国際法に違反していると指摘した。

イスラエルに「核拡散防止条約に遅延なく加盟し、全ての核施設と核活動をIAEAの包括的な監視下に置く」ようにも求めた。

ロイター
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