エア・インディア機のブラックボックス解析場所決まらず

インド政府は１９日、先週発生したエア・インディア機の墜落事故を巡るブラックボックスをどこで解析するかまだ決定していないとの声明を出した。写真は６月１３日撮影（２０２５年　ロイター/Adnan Abidi）

[１９日 ロイター] - インド政府は１９日、先週発生したエア・インディア機の墜落事故を巡るブラックボックスをどこで解析するかまだ決定していないとの声明を出した。

インドの新聞「エコノミック・タイムズ」は記録装置が墜落後に起きた火災のためにインド国内でデータを取り出せないほど損傷し、米国に送って解析する計画だと報じていた。

１２日、西部アーメダバードを離陸直後に発生した米ボーイング社製ドリームライナーの墜落事故は機内の２４１人と地上の少なくとも３０人が死亡し、過去１０年間で世界最悪の航空事故となった。

政府は声明でブラックボックスの解析場所について、インドの航空事故調査局（ＡＡＩＢ）が技術面や安全面の「適切な評価」を実施した後に決めると述べた。

ＡＡＩＢのユガンダール局長はロイターの取材に対し、エコノミック・タイムズの報道が「事実に反する」とメールで回答したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

政府の声明はブラックボックスを米国に送る可能性を明確に否定していない。