イラン外相と米特使、複数回の電話会談 事態打開探る=外交筋

トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使とイランのアラクチ外相(写真)が数回にわたり電話で協議したことが分かった。3日撮影(2025年 ロイター/Mohamed Azakir)
Parisa Hafezi John Irish
[ドバイ/カルガリー(カナダ・アルバータ州) 19日 ロイター] - トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使とイランのアラクチ外相が数回にわたり電話で協議したことが分かった。外交官3人がロイターに明らかにした。イスラエルによるイラン攻撃を巡り、危機の打開を探るためとみられる。
同外交官らによると、アラグチ外相は、イスラエルが攻撃をやめない限り、イランは交渉に復帰しないと述べた。
また会談では、米国が5月末にイランに提示した提案についても短時間ながら議論されたという。これまでのところイラン側はこの提案を拒否している。
今週の電話協議は、4月に両者が交渉を開始して以来、最も実質的な直接協議となった。
イラン政府に近い中東の外交官は、アラグチ氏がウィットコフ氏に、米国がイスラエルに戦争終結を迫れば「テヘランは核問題で柔軟性を示すことができる」と語ったと述べた。
さらに欧州の外交官は「アラグチ氏はウィットコフ氏に対し、イランは核協議に復帰する用意があるが、イスラエルが爆撃を続ける限り復帰はできないと語った」と述べた。