ウクライナ大統領、G7に一段の支援要請 トランプ氏不在の中

ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、カナダで開催された主要7カ国(G7)首脳会議に参加し、対ロシア戦争を巡る一段の支援を強く求めた。同日撮影(2025年 ロイター/Suzanne Plunkett)
David Ljunggren John Irish Andreas Rinke
[カナナスキス(加アルバータ州) 17日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、カナダで開催された主要7カ国(G7)首脳会議に参加し、対ロシア戦争を巡る一段の支援を強く求めた。トランプ米大統領は前日16日、中東情勢を理由に、17日まで開催されるG7サミットの日程を切り上げて帰国した。
トランプ大統領がロシアのプーチン大統領への支持を表明し、多くの同盟国に関税措置を課す中、G7はウクライナ紛争を巡る結束を見出すのに苦慮している。
カナダのカーニー首相は、カナダがウクライナに20億カナダドル(14億7000万米ドル)の新たな軍事支援を提供すると表明。ウクライナの首都キーウ(キエフ)など各地で17日未明、ロシアによる大規模攻撃があり、少なくとも16人が死亡し、多数が負傷したことは、「ウクライナとの完全な連帯の重要性を強調するものだ」と述べた。
2人のG7関係筋によると、17日のG7サミット閉幕後、カーニー首相は、制裁を通じてロシアへの圧力強化を求め、米国主導の和平努力をG7が支持するとする議長声明を発表する予定。