豪首相、ＡＵＫＵＳ前進に自信 英首相発言受け

オーストラリアのアルバニージー首相は、英米が豪との安全保障の枠組み「ＡＵＫＵＳ（オーカス）」で原子力潜水艦を巡る協定を進めるとしたスターマー英首相の発言を歓迎した。写真は６月１５日、カナダのカルガリーで撮影（２０２５年　ロイター/Todd Korol）

［シドニー　１７日　ロイター］ - オーストラリアのアルバニージー首相は、英米が豪との安全保障の枠組み「ＡＵＫＵＳ（オーカス）」で原子力潜水艦を巡る協定を進めるとしたスターマー英首相の発言を歓迎した。

米国防当局者は先週、トランプ政権がＡＵＫＵＳを巡り、豪が原潜を購入する協定を見直す作業を正式に開始したと明らかにしていた。

スターマー氏は１６日、貿易や安保について協議するためトランプ米大統領と会談した後、ＡＵＫＵＳについて記者団に問われ、「われわれはそれを進めている。双方にとって非常に重要な合意だ」と述べた。トランプ氏の隣に立ち、「大統領は見直しを行っていると思う。われわれも政権発足時に見直しを行った。それは理にかなっている」と語った。

アルバニージー氏は１７日にトランプ氏と初会談し、ＡＵＫＵＳへの支持を訴える予定だったが、ホワイトハウスは同大統領が主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）の日程を切り上げて帰国すると発表した。

アルバニージー氏は記者団に対し、ＡＵＫＵＳは３カ国にとって「大きな利点」があるとし、「３カ国が今後もＡＵＫＵＳへの支持を続けると確信している」と述べた。