ヘッジファンド、アジア市場の取引が5年ぶり高水準=ゴールドマン

ゴールドマン・サックスのリポートによると、世界のヘッジファンドのアジア市場での取引高は先週、過去5年間で最大となった。写真はゴールドマン・サックスのロゴ。ニューヨーク証券取引所で5月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Summer Zhen Nell Mackenzie
[香港 17日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのリポートによると、世界のヘッジファンドのアジア市場での取引高は先週、過去5年間で最大となった。
6月6日─12日の強気ポジションは2024年9月以来の高水準で、弱気ポジションを上回った。リポートは13日付でロイターが17日に入手した。
ヘッジファンドは先週、日本株、香港株、台湾株、インド株を購入。中国株を空売りした。
アジア株は6月に入り、大幅に上昇。ロンドンでの米中ハイレベル協議で貿易戦争を巡る緊張が緩和するとの期待が浮上したほか、韓国大統領選で市場に優しい新大統領が選出され、資金流入が増加した。
市場参加者は、ドル安のリスクに備えた非ドル化の傾向もアジア市場の支援要因になったと指摘している。
UBPオルタナティブ・インベストメント・ソリューションズのキエ・ボーリー共同代表は「国際的な投資家であれば、自国の市場か、これまで評価の低かったアジアに回帰し始めるかもしれない」と語った。
ゴールドマンが追跡しているヘッジファンドの総エクスポージャーに占めるアジア先進国市場のシェアは9%に上昇し、過去5年間で94パーセンタイルにランクインした。