トランプ氏、イランの核兵器完全放棄望む 特使派遣の可能性も

6月17日、トランプ米大統領は、イランが「核兵器を完全に放棄」し、核問題の「真の終結」を望んでいると述べた。カナダ・アルバータ州カナナスキスで16日、代表撮影(2025年 ロイター)
[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、イラン核問題の「真の終結」を望んでいると発言、イランが「核兵器を完全に放棄」することを望むと述べた。
カナダで開催中の主要7カ国(G7)首脳会議から帰国する大統領専用機内で記者団に語った。米ホワイトハウスは16日、トランプ大統領が中東情勢を理由に、17日まで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)を途中退席して帰国すると発表した。
トランプ氏は記者団に「完全に放棄することだ」とし「イランは核兵器を保有してはならない。非常に単純なことだ」と述べた。
イランとの協議にウィットコフ中東担当特使かバンス副大統領を派遣する可能性があると述べたが、「帰国後に何が起こるかによる」と付け加えた。
イスラエルがイランへの攻撃を緩めるかとの質問には「今後2日で分かるだろう。現時点では誰も緩めていない」と述べた。
イランを支援するために北朝鮮やロシアが関与する兆候はまだ見られないとも発言。米政府が中東地域から退避する米国人を支援しているとも述べた。
また、トランプ氏は17日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に、いかなる形でも和平交渉のためにイランに接触したことはないと投稿。
「もし(イランが)話したいのなら、私にどう連絡すればいいか知っているはずだ。(イランは)提示された取引に応じるべきだった。そうすれば多くの命が救われただろう」と投稿した。