欧州外相がイランと電話会談、核協議復帰と紛争激化回避求める

　６月１６日、英仏独の外相はイランのアラグチ外相と電話会談し、米国との核交渉に復帰し、イスラエルとの紛争激化を回避するよう求めた。写真はイランの旗と核開発プログラムのイメージ。１６日撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

［カナナスキス（加アルバータ州）　１６日　ロイター』 - 英仏独の外相は１６日、イランのアラグチ外相と電話会談し、米国との核交渉に復帰し、イスラエルとの紛争激化を回避するよう求めた。仏外交筋が明らかにした。イラン側はこれに対し、現時点ではイスラエルへの対抗が最優先事項だと述べたという。

同外交筋によると、欧州外相はイランに対し、無条件で可能な限り速やかに交渉に復帰するよう促し、西側諸国の利益に対する軽率な行動を控えるよう求めた。

イラン国営メディアによると、アラグチ外相はイランが外交に真剣だと改めて表明した上で、「イランは交渉のテーブルを離れたことはないが、現段階で重視しているのは侵略に効果的に対抗することだ」と強調した。

外交筋によれば、フランスのバロ外相は欧州３カ国とアラグチ氏の電話会談に先立ち、ルビオ米国務長官と電話協議した。３カ国はイスラエルに対しても、イランの当局者やインフラ、民間人を攻撃しないよう求めるメッセージを送ったという。