ミャンマー25/26年GDPは2.5%縮小へ、地震被害で打撃=世銀

6月12日 世界銀行は12日に公表した報告で、ミャンマー経済は3月末に発生したマグニチュード7.7の大地震の影響で2025/26年度に2.5%縮小するとの見通しを示した。写真は3月31日、ミャンマー中部アマラプラで撮影(2025年 ロイター)
Shoon Naing
[12日 ロイター] - 世界銀行は12日に公表した報告で、ミャンマー経済は3月末に発生したマグニチュード7.7の大地震の影響で2025/26年度に2.5%縮小するとの見通しを示した。
地震による資産とインフラへの直接被害は推定110億ドルで、対国内総生産(GDP)の14%に相当すると指摘。経済生産は地震の影響がなかった場合を約20億ドル下回ると算定した。
世銀によると、地震で1700万人以上が影響を受け、このうち900万人が深刻な被害に見舞われた。ミャンマーの軍政によると、死者数は3700人を超えたという。
世銀は昨年12月、深刻な洪水の影響で24/25年度(今年3月まで)の経済が1%縮小すると予想していた。
地震前の調査によると、24年のミャンマー貧困率は推定31%だったが、今回の報告は地震を受けて貧困率がさらに2.8ポイント上昇する可能性があると指摘した。