国連総会、ガザの即時停戦求める決議案を採決へ

6月12日、国連総会は、パレスチナ自治区ガザでの戦争について、即時の無条件かつ恒久的な停戦を求める決議案の採決を行う。10日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[国連 12日 ロイター] - 国連総会は12日、パレスチナ自治区ガザでの戦争について、即時の無条件かつ恒久的な停戦を求める決議案の採決を行う。
国連安全保障理事会では先週、同様の取り組みが米国の拒否権発動で否決された。
イスラエルは今週、「政治的動機による非生産的な茶番劇」だとして決議案に反対するよう各国にロビー活動を行っているものの、外交筋によると、193カ国で構成する国連総会は圧倒的支持を得てこの文書を採択する可能性が高いという。
総会決議には拘束力はないが、戦争に対する世界の見解を反映するものとして重みがある。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争終結を求める国連のこれまでの要求は無視されてきた。国連安保理とは異なり、総会では拒否権を持つ国はない。
国連はまた、イスラエルとパレスチナの2国家解決策について来週会議を開催するが、米国は各国政府に出席しないよう求めている。
ロイターが入手した文書によると、米国は「会議後に反イスラエル行動を取る国は米国の外交政策上の利益に反すると見なされ、米国から何らかの外交的措置を受ける可能性がある」と警告している。