米で審議中の課税案「セクション899」、動向を注視=岩屋外相

6月12日 岩屋毅外相(写真)は12日の参院外交防衛委員会で、米上院で審議中の内国歳入法899条(セクション899)について、これまで米側に日本の懸念を伝えてきており、動向を注視して適切に対処していく考えを示した。写真は3月13日、カナダのケベック州ラ・マルベで代表撮影(2025年 ロイター)
Shinichi Uchida
[東京 12日 ロイター] - 岩屋毅外相は12日の参院外交防衛委員会で、米上院で審議中の内国歳入法899条(セクション899)について、これまで米側に日本の懸念を伝えてきており、動向を注視して適切に対処していく考えを示した。福山哲郎委員(立憲)の質問に答えた。
同条項は、不公平な税制を持つと米国が考える国の企業や投資家に対し、法定税率に加えて課税を強化する措置が含まれるとされる。
岩屋外相は「審議中の法案に含まれる措置であるため、内容は不確定であり、具体的な影響について試算することは困難だ」と指摘した。その上で、米政府には条項に対する日本の懸念をこれまで伝えてきており、引き続き米上院での審議を含め「今後の動向を注視しつつ、適切に対処していきたい」と語った。