ロシアとウクライナが捕虜交換、傷病者 人数は不明

ロシアとウクライナは、トルコで先週実施した2回目の直接交渉での合意に基づき、病気や負傷を負っている捕虜を10日に交換したと発表した。(2025年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[キーウ 10日 ロイター] - ロシアとウクライナは、トルコで先週実施した2回目の直接交渉での合意に基づき、病気や負傷を負っている捕虜を10日に交換したと発表した。具体的な人数は明らかになっていない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍に捕らわれていた重傷を負った兵士の帰還の第一段階を迎えた。全員が直ちに医療処置を必要としているため、重要な人道的行為だ」と述べ、今後も捕虜交換を継続すると表明した。
ウクライナ軍情報機関によると、解放された兵士の大半は手足の切断などの重傷を負っている。解放される正確な人数は捕虜交換手続き完了後に発表するという。
ロシア国防省によると、今回の捕虜交換で解放されたロシア人は現在ベラルーシにおり、その後、治療のためにロシアに移送される。
ロシアとウクライナは前日、2回目の直接交渉での合意に基づき、25歳以下の捕虜の交換を実施した。
ロシアとウクライナは2回にわたる直接交渉を実施したものの、停戦に向けた進展は得られず、これまでのところ捕虜交換が唯一の具体的な成果となっている。1回目の交渉に基づき先月行われた捕虜交換では、双方がそれぞれ1000人を交換した。
今月2日に実施された2回目の交渉では、双方が数千人の戦死者の遺体を引き渡すことでも合意したが、引き渡しはまだ実施されていない。