ニュース速報
ワールド

米中、ロンドンで2回目閣僚級協議を開始 レアアース問題焦点

2025年06月10日(火)02時38分

米中は9日、通商問題を巡る2回目の閣僚級協議をロンドンで開始した。写真はランカスター・ハウスに到着する当局者たち。同日撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 9日 ロイター] - 米中は9日、通商問題を巡る2回目の閣僚級協議をロンドンで開始した。先月ジュネーブで実施した協議後に米国はレアアース(希土類)を巡り中国が合意事項の履行を遅らせていると非難しており、両国は軌道修正を図る。

米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長この日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席との先週の電話会談を受け、米国はレアアース問題で中国と合意することを望んでいると言及。CNBCのインタビューに対し「今回の協議の目的は、(中国が)真剣であることを確認し、文字通り握手を交わすことだ」とし、握手が交わされた後、すぐに輸出規制が緩和され、レアアースが大量に輸出されると期待していると述べた。

協議は9日夜まで続くもよう。10日も継続されるとの見方も出ている。

今回の協議には、米国からベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(USTR)が出席。中国からは何立峰副首相が率いる交渉団が出席。交渉団には王文濤商務相のほか、李成鋼・通商交渉官らが含まれている。

ラトニック長官は5月にジュネーブで実施された1回目協議には参加していなかった。今回の協議ではレアアースが中心的な議題になっているため、輸出規制などを監督する商務省を率いるラトニック氏が参加していると見られている。

中国外務省によると、何副首相は13日まで英国に滞在する。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ニューサム加州知事の逮捕支持を示唆 移

ワールド

カナダ首相、国防費増額を誓約 NATO目標の年度内

ワールド

メキシコ大統領、ロスのデモ暴徒化を非難 米との二国

ワールド

米中、ロンドンで2回目閣僚級協議を開始 レアアース
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 4
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 5
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 8
    「白鵬は、もう相撲に関わらないほうがいい」...モン…
  • 9
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中