ロサンゼルス抗議デモ、州知事が州兵派遣巡り提訴の意向 市中心部集会禁止

米カリフォルニア州ロサンゼルス市周辺で移民・税関捜査局（ＩＣＥ）による移民の取り締まりに対する抗議活動が続く中、警察は８日夜、ロサンゼルス中心部全域を不法集会を禁止する区域に指定し、抗議活動参加者に帰宅を命じた。写真は警察と対峙する抗議参加者たち。ロサンゼルス市中心部で８日撮影（２０２５年　ロイター/Mike Blake）

［ロサンゼルス 　９日　ロイター］ - 米カリフォルニア州ロサンゼルス市周辺で移民・税関捜査局（ＩＣＥ）による移民の取り締まりに対する抗議活動が続く中、警察は８日夜、ロサンゼルス中心部全域を不法集会を禁止する区域に指定し、抗議活動参加者に帰宅を命じた。

抗議活動はＩＣＥが入管法違反の疑いで少なくとも４４人を逮捕したことをきっかけに６日夜に開始。当局と抗議活動参加者の衝突を受け、トランプ政権が派遣した州兵が８日、現地に配備された。

カリフォルニア州のニューサム知事は州兵の派遣は違法とし、撤退を要求。ニューサム氏は９日、州兵の派遣に対し連邦政府を提訴する意向を示した。

当局との衝突が激化する中、ロサンゼルス市警は一部の抗議活動参加者がコンクリート片や瓶などを警察官に投げつけたと指摘。警察によると７日に少なくとも２９人、８日に少なくとも１０人を逮捕した。逮捕は現在も続いているという。