NATO、防空・ミサイル防衛400%強化を 事務総長が主張へ

6月9日、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長(写真)はロンドンで行う演説で、NATOが信頼できる抑止力と防衛力を維持するためには、「防空・ミサイル防衛能力を400%増強する」必要があると主張する。写真はブリュッセルで5日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ロンドン 9日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は9日にロンドンで行う演説で、NATOが信頼できる抑止力と防衛力を維持するためには、「防空・ミサイル防衛能力を400%増強する」必要があると主張する。演説原稿の一部が事前に公表された。
NATOの防空能力強化は今月下旬にオランダのハーグで開催される加盟国首脳会議の主要議題の一つとなる見込み。
ルッテ氏は「ウクライナではロシアが上空からテロをもたらしているのをわれわれは目にしている。だからこそ、われわれは空を守る盾を強化する」と表明する。
さらに、「NATOは集団防衛において飛躍的な進歩を必要としている。防衛計画を完全に実行するために、より多くの戦力と能力を持たなければならない。ウクライナ戦争が終結しても危険が消えることはない」と訴える。