中南米諸国、堅実な財政政策で経済強化を=IMF副専務理事

6月9日 国際通貨基金(IMF)のナイジェル・クラーク副専務理事は6日、貿易摩擦と政策の不確実性が急速に高まる中、中南米諸国は経済強化のため慎重な財政政策を維持すべきだと述べた。写真はIMFのロゴで、2018年5月に米ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Yuri Gripas)
Daniela Desantis
[アスンシオン 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のナイジェル・クラーク副専務理事は6日、貿易摩擦と政策の不確実性が急速に高まる中、中南米諸国は経済強化のため慎重な財政政策を維持すべきだと述べた。
パラグアイ訪問を前に「今は政策枠組みを変更したり財政計画を放棄したりする時ではない」とロイターに書面で述べた。
同氏は、中南米諸国はコロナ禍の影響を予想以上にうまく乗り越え、公衆衛生危機の際に導入された緊急支援策を適切な時期に終了したと指摘した。
しかしその後、2020年のコロナ禍ピーク期と同程度の債務水準に戻ったとし、「中南米・カリブ海諸国に対するわれわれのメッセージは、必要な構造改革を継続的に実施し、経済の回復力を強化すべきというものだ」と述べた。
また、貿易は障壁削減を通じて深化させるべきとの考えを示した。