米西部でガザ人質解放集会に襲撃、6人負傷 FBI「標的型テロ」

6月1日、米連邦捜査局(FBI)のパテル長官(写真)は、コロラド州ボルダーで同日、複数の負傷者が出た事件について、「標的型」テロ攻撃だとし、捜査していることを明らかにした。写真は5月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
Jasper Ward Raphael Satter
[ボルダー(米コロラド州) 1日 ロイター] - 米西部コロラド州ボルダーで1日、パレスチナ自治区ガザで拘束されている人質の支援を訴える集会が可燃物を持った男に襲撃され、6人がやけどなどで負傷した。捜査当局によると、容疑者は「パレスチナを解放せよ」と叫んでいたという。
病院に搬送された負傷者は67─88歳で、うち1人が重体だという。連邦捜査局(FBI)は「標的を絞った暴力行為であることは明らかで、FBIはテロ行為として捜査している」と述べた。
FBIのパテル長官も声明で同様の見解を示し、コロラド州のワイザー司法長官はヘイトクライム(憎悪犯罪)のようだと述べた。
当局によると、モハメド・ソリマン容疑者(45)も事件後に病院に運ばれた。ボルダー警察は単独犯とみているという。
目撃者の大学生によると、コロラド大学に近いショッピングモールの事件現場では足にやけどを負った4人の女性が地面に横たわったり座ったりしていたという。また、容疑者の男が上半身裸で透明な液体の入ったガラス瓶を持ち、叫んでいたとも語った。
ミラー大統領次席補佐官は、ソリマン容疑者のビザは期限が切れており、前政権下で就労が許可されていたとXで明かした。イスラエルのサール外相も「恐ろしい反ユダヤ主義のテロ攻撃」に衝撃を受けたと、Xに投稿した。
米国では先月21日にも、首都ワシントンでイスラエル大使館職員の若い男女2人が銃撃されて死亡する事件が発生し、パレスチナ支持団体に所属する男が殺人容疑などで訴追された。