米、「対テロ非協力国」にキューバ指定 前政権の決定覆す

5月13日、米国務省は、キューバを2024年に米国のテロ対策に全面的に協力しなかったとする国のリストに入れ、前年のバイデン前政権による決定を覆した。写真はハバナ、2017年5月撮影(2025年 ロイター)
Brendan O'Brien Dave Sherwood
[13日 ロイター] - 米国務省は13日、キューバを2024年に米国のテロ対策に全面的に協力しなかったとする国のリストに入れ、前年のバイデン前政権による決定を覆した。
国務省は声明で、キューバには少なくとも11人の米国人逃亡者がおり、そのうちの数人はテロ関連容疑に問われているが、キューバ政府は「米国への引き渡しについて協議する意思がない」と指摘した。
キューバのロドリゲス外相は、虚偽に基づくとして非難した。
キューバと米国の法執行協力の再開を理由に、バイデン前政権は前年、キューバをリストから外した。
テロ対策に協力しているかどうかに関するこのリストは、国務省が米議会に提出するよう法律で義務付けられているもので、テロ支援国家リストとは異なる。
バイデン前政権はテロ支援国リストからもキューバを除外したが、トランプ大統領は就任早々にその決定を覆し、厳しい制裁を新たに科した。
国務省はまた、北朝鮮、イラン、シリア、ベネズエラをテロ対策で米国に協力しなかった国として再指定した。
非協力認定により、これらの国への防衛品やサービスの販売や輸出許可が禁止される。