印パ、停戦後の段階に向け軍事責任者が協議へ 開始遅れる

5月12日、インドとパキスタンが4日間に及ぶ激しい戦闘の末、停戦に合意したことを受け、両国の軍事作戦責任者は、次のステップについて協議を行う見通し。写真はカシミール地方のインド側のジャンムー・カシミール州で10日撮影(2025年 ロイター/Adnan Abidi)
By Aftab Ahmed, Shivam Patel
[ジャンムー(インド) 12日 ロイター] - インドとパキスタンが4日間に及ぶ激しい戦闘の末、停戦に合意したことを受け、両国の軍事作戦責任者は12日、次のステップについて協議を行う予定だが開始が遅れている。
停戦発効直後には一部で違反があったものの、その後は爆発やミサイル発射などの報告はない模様だ。インド陸軍はパキスタンとの国境付近にでは、11日は数日ぶりの平和な夜だったとしている。ただ、一部の学校は閉鎖されたままとなっている。
インド外務省は10日の声明で、双方の軍事作戦責任者が12日正午(日本時間午後3時半)に会談すると発表していた。会談は12日夕に延期されたが理由は明らかになっていない。
インドは12日、衝突中に閉鎖されていた32空港を再開した。
パキスタンは停戦を後押しした米国に謝意を示し、インドとパキスタンのカシミール紛争の仲介に関するトランプ米大統領の申し出を歓迎している。一方、インドは停戦や中立地での協議に対する米国の関与について言及していない。インドは両国が紛争を直接解決すべきと主張し、第三者の関与を拒否している。