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インドとパキスタン、停戦合意から一夜明け小康 トランプ氏「解決策検討」

2025年05月11日(日)16時02分

 インドとパキスタンは、米国などの仲介で即時停戦で10日に合意した後も攻撃を受けたと主張し、互いに停戦合意違反と非難した。インド・ジャンムーで10日撮影(2025年 ロイター/Adnan Abidi)

By Gibran Naiyyar Peshimam, Shivam Patel, Charlotte Greenfield, Aftab Ahmed

[イスラマバード/ニューデリー/アムリトサル(インド)/ムザファラバード(パキスタン) 11日 ロイター] - インドとパキスタンは、米国などの仲介とする即時停戦合意から一夜明けた11日、 緊張状態から脱しつつある。トランプ米大統領は、係争地カシミール地方に関する解決策提供に取り組む方針を示した。

トランプ氏は、自身の交流サイト(SNS)で停戦合意を称賛。「まだ話をしていないが、私は両国との貿易を大幅に拡大するつもりだ。さらに、カシミール問題に関して解決策を見出せるかどうか、両国と協力して検討していく」と述べた。

停戦合意発表後の10日夜は、カシミール地方のインド側のジャンムー・カシミール州で爆発音がしてドローン(無人機)が目撃されるなど、情勢は不安定で、インド、パキスタンが互いに停戦合意違反と批判した。

インドのミスリ外務次官は10日夜の会見で、パキスタンが停戦合意に違反したと批判し、同様の行為が繰り返された場合は「強力に対処する」よう軍に指示したとした。

パキスタン外務省は、停戦を順守し「軍は責任と自制をもって事態に対処している」と述べ、違反しているのはインドだと主張した。

しかし状況は落ち着きつつある。インドのパンジャブ州アムリトサルでは11日朝、通常の活動再開を告げるサイレンが鳴り、町に人々の姿が見られた。パキスタンとの事実上の国境である実効支配線沿いで前日夜に起きた停電はおおむね解消した。

カシミールのパキスタン側では、ビンバーで夜間に発砲があったが死傷者はでていないという。

インド政府筋は、停戦合意後も、インダス川の水資源の配分を定めた2国間協定は依然停止されており、貿易停止やビザ(査証)発給停止など、インド、パキスタン双方が発動した報復的措置も現時点で解除されていないとロイターに語った。

ロイター
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