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インドとパキスタン、互いに停戦違反と非難 係争地で爆音や無人機

2025年05月11日(日)08時50分

 インドとパキスタンは、米国などの仲介で即時停戦で10日に合意した後も攻撃を受けたと主張し、互いに停戦合意違反と非難した。インド・ジャンムーで10日撮影(2025年 ロイター/Adnan Abidi)

Gibran Naiyyar Peshimam Shivam Patel Charlotte Greenfield Aftab Ahmed

[イスラマバード/ニューデリー 10日 ロイター] - インドとパキスタンは、米国などの仲介で即時停戦で10日に合意した後も攻撃を受けたと主張し、互いに停戦合意違反と非難した。

停戦合意が発表された数時間後、カシミール地方のインド側のジャンムー・カシミール州では爆発音が響き、ドローン(無人機)が飛来するのを現地住民やロイター記者が目撃した。

インド外務省のミスリ次官は会見で、パキスタンが停戦合意に違反したと批判。同様の行為が繰り返された場合は「強力に対処する」よう軍に指示したと明らかにし、「パキスタンに対し、これらの違反行為に適切に対処し、事態に真剣かつ責任を持って対応するよう求める」と述べた。

一方、パキスタン外務省は、停戦を順守し「軍は責任と自制をもって事態に対処している」と述べ、違反しているのはインドだと主張。現地の軍部隊に自制を求め、停戦実施にかかるいかなる問題も、適切なレベルでの意思疎通を通じて対処されるべきだとした。

インド政府筋は、停戦合意後も、インダス川の水資源の配分を定めた2国間協定は依然停止されており、貿易停止やビザ(査証)発給停止など、インド、パキスタン双方が発動した報復的措置も現時点で解除されていないとロイターに語った。

ロイター
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