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韓国大統領選、前首相は保守系統一候補としての出馬に固執

2025年05月07日(水)09時03分

 6月3日に実施される韓国大統領選を巡って韓悳洙前首相(写真)は6日の討論会で、保守系候補者の「一本化が失敗するとは考えたことがない。なぜなら、そう考えることは国民に対する大きな裏切りだからだ」と語り、あくまでも保守系統一候補として出馬することに固執する考えを示した。5月2日、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 6日 ロイター] - 6月3日に実施される韓国大統領選を巡って韓悳洙前首相は6日の討論会で、保守系候補者の「一本化が失敗するとは考えたことがない。なぜなら、そう考えることは国民に対する大きな裏切りだからだ」と語り、あくまでも保守系統一候補として出馬することに固執する考えを示した。与党「国民の力」が公認候補に選んだ金文洙前雇用労働相とは別に出馬する考えがあるかどうかという質問に答えた。

また、トランプ米大統領が輸入関税を引き上げたことを巡る貿易交渉に関して「韓米間の貿易問題を最も長く扱ってきた私が、最も良い仕事ができると思う」と訴え、次期大統領に就任した場合には両国にとって「ウィンウィンの解決策」を探すと誓った。

大統領選では最大野党の「共に民主党」の候補となっている李在明前代表の支持率がリードし続けており、対抗する保守系陣営は票が割れるのを避けるために候補者を1人に絞るように圧力をかけている。6日に発表された日刊紙の中央日報の世論調査によると、李氏は5割近い支持を得ている。

一方で韓氏は、李氏と改革新党の李俊錫候補との三つどもえの争いになった場合の支持率が36%だった。

金氏は6日のフェイスブックへの投稿で、統一候補を選定するプロセスに自身が含まれていないとして「国民の力」の対応を批判した。

韓国憲法裁判所は4月、非常戒厳の布告を巡って弾劾訴追された尹錫悦大統領を罷免する決定を言い渡した。尹氏は直ちに失職し、大統領選の実施が決まった。

ロイター
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