ニュース速報
ワールド

米、自動車関税4月2日見送りも 相互関税は予定通りで約15カ国が焦点か

2025年03月25日(火)00時19分

 トランプ米政権は、自動車など特定の産業を対象とした関税について、4月2日の発表を見送る方向だとブルームバーグ・ニュースとウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が政府高官の話として伝えた。写真はトランプ米大統領。フィラデルフィアの空港で22日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[24日 ロイター] - トランプ米政権は、自動車など特定の産業を対象とした関税について、4月2日の発表を見送る方向だとブルームバーグ・ニュースとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が政府高官の話として伝えた。ただ、状況は流動的で最終決定は下されていないという。

一方、相互関税は予定通り4月2日に適用する可能性が高いとしている。

トランプ大統領は先月、米国に輸入される自動車に25%程度、半導体と医薬品に対しても同程度の関税を課す考えを表明。「おそらく4月2日に明らかにする」と語っていた。

WSJは23日、政府高官の話として、特定の産業を対象とした関税は4月2日には発表されない見通しだと報道。同高官は、相互関税については依然として4月2日に発表する計画だが、流動的としている。

ブルームバーグ・ニュースも22日、特定産業を対象とした関税は4月2日の発表から除外されると報じた。

相互関税について、ベッセント財務長官は、米国との貿易が多く、関税が最も高い15%の国々を「ダーティー15」と呼び、特に焦点を当てるとしている。ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長も、10─15カ国に焦点が当てられると語った。

米通商代表部(USTR)は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、欧州連合、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、スイス、台湾、タイ、トルコ、英国、ベトナムを特に関心の高い国として挙げ、これらの国が米国とのモノの貿易全体の88%を占めているとした。

また、トランプ大統領は24日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、米政権が制裁を強めるベネズエラから石油やガスを輸入する国に25%の関税を課すと表明した。4月2日に発効するとした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ニューサム加州知事の逮捕支持を示唆 移

ワールド

カナダ首相、国防費増額を誓約 NATO目標の年度内

ワールド

メキシコ大統領、ロスのデモ暴徒化を非難 米との二国

ワールド

米中、ロンドンで2回目閣僚級協議を開始 レアアース
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中