ニュース速報
ワールド

エネルギー施設攻撃停止、迅速に実施可能=ゼレンスキー氏

2025年03月20日(木)10時45分

 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの間でのエネルギー施設への攻撃停止は迅速に実施できるとの見方を示した。キーウで12日撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

Yuliia Dysa Tom Balmforth

[19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの間でのエネルギー施設への攻撃停止は迅速に実施できるとの見方を示した。同時に、ロシアが停戦条件に違反すれば、ウクライナも同様の対応を取ると述べた。

トランプ米大統領との電話会談後にオンライン会見を開いた。ゼレンスキー氏は部分停戦の対象となり得る施設のリストを作成するとし、エネルギーだけでなく、鉄道や港湾インフラも含まれる可能性があると述べた。

「(ロシアと)合意するまで、部分停戦に関する文書が整うまでは、(ドローンやミサイルなど)全てが飛ぶだろう」とも語った。

ウクライナと米国の当局者がサウジアラビアで21日か22日、あるいは23日に次回の会合を開き、技術的な詳細を協議する可能性があるとした。

ゼレンスキー氏は部分停戦の監視がどのように行われるかを理解したいとした上で、米国が担えば順守されるとの見方を示した。

米ホワイトハウスが電話会談後に発表した声明によると、トランプ大統領は米国がウクライナの原子力発電所の運営を支援し、場合によっては米国が所有する可能性を示唆した。

ゼレンスキー氏は、トランプ氏と電話で協議したのはウクライナ南部ザポロジェ原子力発電所に関してのみだと明らかにした。同原発がウクライナに返還されるなら、施設の近代化や投資への米国の関与について協議する用意があるとトランプ氏に伝えたという。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった...「ジャンクフードは食べてもよい」
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「豊尻」施術を無資格で行っていた「お尻レディ」に1…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中