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中国主席が馬雲氏ら招き座談会主宰、ディープシーク創業者も出席か

2025年02月17日(月)20時19分

新華社は2月17日、中国の習近平国家主席(写真)が民間企業に関するシンポジウムに出席したと報じた。5日代表撮影(2025年 ロイター)

[北京 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は17日、電子商取引大手アリババの共同創業者である馬雲(ジャック・マー)氏らビジネス界のリーダーを招いた座談会(シンポジウム)を主宰した。国営メディアが伝えた。

習氏がこうした座談会を主宰するのは珍しい。中国政府は景気減速や対米関係の緊迫化に直面している。

2人の関係筋によると、人工知能(AI)新興企業ディープシークの創業者、梁文鋒氏も出席。ただ、中国国営中央テレビ(CCTV)が放送した映像には姿が見えず、ディープシークもロイターのコメント要請に今のところ応じていない。

CCTVの映像では華為技術(ファーウェイ)、小米科技(シャオミ)、比亜迪(BYD)、宇樹科技(ユニツリー)、寧徳時代新能源科技(CATL)、美団、中国飛鶴、上海韋爾半導体(ウィル・セミコンダクター)の創業者らも出席している。

関係筋によると、テンセント(騰訊)の馬化騰(ポニー・マー)氏も出席。同社からのコメントは得られていない。

座談会は北京の人民大会堂で開催された。習氏は民間企業の代表の話を聞いた後に演説。国営メディアが発表した発言要旨によると、中国の経済発展戦略の継続性を強調、国内民間ビジネスには富と機会を生み出す「幅広い見通しと大きな約束」があると述べた。

その上で習氏は、中国の統治と市場規模は、新たな産業の発展において本質的に有利と述べた。

ロイターは先週末、民間部門の信頼感を高めるための座談会が17日に開催され、習氏が主宰すると報道していた。

<百度とバイトダンスは見当たらず>

投資家は座談会の写真や映像を精査。トップの姿が見当たらなかった百度(バイドゥ)の株価は17日の取引で一時8%以上下落した。

関係筋によると、中国の著名な民間企業ではこのほか、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社「字節跳動(バイトダンス)」の創業者も出席しなかった。

百度とバイトダンスからは今のところコメントを得られていない。

こうした注目度の高いイベントに出席する企業は中国政府に好ましい印象を持たれているサインとなる。

アナリストらがこれまでに語っているところによると、特に馬雲氏の出席は業界にとって前向きな動きだ。

同氏は2020年に自身の中国規制システム批判をきっかけにフィンテック企業アントのIPO(新規株式公開)が当局によって見送られた後、公の場からほとんど姿を消した経緯がある。

習氏は18年に初めて、民間企業に関する座談会を主宰。以前から、中国が半導体の自給自足を実現する必要性を強調しており、AIを活用して経済発展を推進する意向を示している。

ガベカル・ドラゴノミクスの中国調査担当副ディレクター、クリストファー・ベドー氏は「米国との技術競争のために中国政府が民間企業を必要としていることを暗黙裏に認めたと言える。米国と競争するのであれば、政府は民間企業を支援する以外に選択肢がない」と述べた。

ロイター
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