ニュース速報
ワールド

トランプ氏、米でTikTokサービス存続させる意向=次期補佐官

2025年01月17日(金)10時12分

トランプ次期米大統領の補佐官(国家安全保障担当)となるウォルツ下院議員は16日、「実行可能な合意」が成立すれば、新政権は中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の運営を米国内で存続させるという認識を示した。8日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

David Shepardson

[16日 ロイター] - トランプ次期米大統領の補佐官(国家安全保障担当)となるウォルツ下院議員は16日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を規制する米国の新法を巡り、「実行可能な合意」が成立すればトランプ氏は米国内でのサービスを存続させる意向だと述べた。

上院民主党トップのシューマー院内総務も、米国の利用者らの混乱を避けるには売却交渉のためにより多くの時間が必要だと主張した。

19日の新法発効を前に、当局者の間でサービス継続を図りたいとの意向が飛び交い始めた。

新法はティックトックに米国事業を売却して親会社の中国・字節跳動(バイトダンス)から切り離すか、米国内でのサービス提供を停止するかのいずれかを求めている。

ウォルツ氏はFOXニュースとのインタビューで、バイトダンスには事業売却完了に向け90日間の延長を求めることが認められていると指摘。「トランプ次期大統領にTikTok存続に向けた時間を与える」とし、「われわれはTikTokの運営が停止しないよう対策を講じる」と述べた。

TikTok規制法を巡っては、米連邦最高裁がTikTok側の差し止め請求について審理しており、17日にも判断を下す可能性がある。

関係筋によると、TikTokは連邦最高裁による差し止め命令がない場合は新法が発効する19日に米国ユーザー向けアプリの利用を遮断する予定。

米紙ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏が、TikTok米事業の売却先が見つかるまで新法の効力を停止し、米国でのサービスを継続させる大統領令について検討していると報じた。ただ、大統領にそうした権限があるかどうかは不明。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中