ニュース速報
ワールド

再生可能エネルギー、30年までに3倍の目標は達成可能=IEA

2024年09月24日(火)19時01分

 9月24日、国際エネルギー機関(IEA)は報告書で、2030年までに世界の再生可能エネルギーの発電能力を3倍にし、化石燃料の使用を削減するという目標は達成可能だが、許認可や送電網の接続などのボトルネックを解消するには多大な努力が必要との見方を示した。オランダ・ネイメーヘンで2月7日撮影(2024年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Susanna Twidale

[ロンドン 24日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は24日発表した報告書で、2030年までに世界の再生可能エネルギーの発電能力を3倍にし、化石燃料の使用を削減するという目標は達成可能だが、許認可や送電網の接続などのボトルネックを解消するには多大な努力が必要との見方を示した。

昨年アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)では、50年までにエネルギー部門からの排出量を実質ゼロにし、再生可能エネルギー容量を3倍にすることで合意した。

IEAは再生可能エネルギーの発電能力を3倍にする目標は「好ましい経済状況、十分な製造能力、強力な政策のおかげで達成可能」とした。だが、再生可能エネルギーの容量を増やすだけでは、化石燃料の使用量を削減し消費者のコストを引き下げることはできないとの認識を示した。

「目標の恩恵を最大限に引き出すためには、30年までに2500万キロメートルの送電網を建設し近代化する必要がある。また30年までに1500ギガワット(GW)の蓄電容量も必要になるだろう」とした。

再生可能エネルギー容量を3倍にし、エネルギー効率を2倍にして電力使用量を減らせば、10年後までに世界の温室効果ガス排出量を予想より100億トン削減できると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾閣僚、「中国は武力行使を準備」 陥落すればアジ

ワールド

米控訴裁、中南米4カ国からの移民の保護取り消しを支

ワールド

アングル:米保守派カーク氏殺害の疑い ユタ州在住の

ワールド

米トランプ政権、子ども死亡25例を「新型コロナワク
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 7
    村上春樹は「どの作品」から読むのが正解? 最初の1…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 10
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中