ニュース速報
ワールド

西側に「最大限の損害」を、制裁報復を呼びかけ=ロシア前大統領

2024年06月14日(金)02時23分

ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長(写真)は13日、米国や西側同盟国によるロシアへの制裁強化への報復として、西側諸国の社会とインフラに「最大限の損害」を与えるようロシア国民に呼び掛けた。提供写真。2月撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Yekaterina Shtukina)

[13日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は13日、米国や西側同盟国によるロシアへの制裁強化への報復として、西側諸国の社会とインフラに「最大限の損害」を与えるようロシア国民に呼び掛けた。

メドベージェフ氏は「米国とその悪質な同盟国は、われわれにルールなき宣戦布告をした」と通信アプリ「テレグラム」に書き込んだ。同氏には130万人を超えるフォロワーがいる。

「毎日、制裁を科した国々に最大限の損害を与えるよう努めるべきだ。経済や施設、統治者らに損害を与えよう。国民の幸福も傷つけるべきだ」とも記した。

メドベージェフ氏は2008年から12年までの大統領在任中は、リベラル派を自称し、西側への協調姿勢を示していたが、その後、ロシア中枢で最も強硬派の一人となった。西側経済に重大な脆弱性を見つけ、エネルギー、産業、輸送、銀行、社会サービスを標的とし、社会的な緊張を高める必要があるともした。

西側当局者らは、放火などロシアによる破壊工作の疑いを指摘している。ロシア大統領府と外務省は破壊工作疑惑を虚偽だとして否定。大統領府は13日、米国への報復措置を検討していると表明した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中