ニュース速報
ワールド

バイデン米政権、低所得層向け住宅用太陽光発電に70億ドル助成へ

2024年04月23日(火)12時32分

 4月22日、バイデン米大統領は、南部バージニア州の森林公園で演説し、環境保護の意識を高める記念日「アースデイ」を祝って全米の低所得層の約100万世帯に電力供給する住宅用太陽光発電プロジェクトに計70億ドルの助成金を支出すると発表した。写真は住宅の屋根に設置された太陽光発電パネル。米マサチューセッツ州 で2022年6月撮影(2024 ロイター/Brian Snyder)

Andrea Shalal

[トライアングル(米バージニア州) 22日 ロイター] - バイデン米大統領は22日、南部バージニア州の森林公園で演説し、環境保護の意識を高める記念日「アースデイ」を祝って全米の低所得層の約100万世帯に電力供給する住宅用太陽光発電プロジェクトに計70億ドルの助成金を支出すると発表した。

同プロジェクトは、バイデン政権の看板政策を盛り込んだ「インフレ抑制法」(IRA)の一つ。ホワイトハウスによると、20万人の雇用創出に加え、低所得世帯は年間約400ドルの節約効果が見込める。

住宅用太陽光発電は低所得層には手が届きにくいと長い間考えられてきた。初期費用が高い上、低所得層は借家や集合住宅に住む傾向があるためだ。

また、バイデン氏はこの日の演説で、若者が気候変動対策の関連産業に就業できるよう支援する公的プログラムについて、参加受け付けを行っていることも強調した。

いずれも11月5日の大統領選で再選を狙うバイデン氏が、政権の実績をアピールすることで気候変動に比較的関心が高い若者層から堅い支持を獲得するのが目的だ。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、OPECに値下げ再度要求 ウクライナ戦

ワールド

米中外相が電話会談、両国関係や台湾巡り協議 新政権

ビジネス

米1月総合PMI、9カ月ぶり低水準 サービス部門の

ワールド

ハマス、イスラエル軍の女性兵士4人を解放へ 人質交
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている
  • 4
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 5
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 6
    早くも困難に直面...トランプ新大統領が就任初日に果…
  • 7
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 8
    「ホームレスになることが夢だった」日本人男性が、…
  • 9
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 7
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 8
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 9
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中