ニュース速報
ワールド

中国が大気汚染改善で行動計画、石炭消費など厳格管理へ

2023年12月08日(金)15時19分

12月7日、中国国務院は大気の質改善に向け、石炭消費と公害物質の排出量の多い事業を「厳しくかつ適切に」管理していくとする行動計画を発表した。写真は2015年11月、大気汚染で曇った北京の空(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 7日 ロイター] - 中国国務院は7日、大気の質改善に向け、石炭消費と公害物質の排出量の多い事業を「厳しくかつ適切に」管理していくとする行動計画を発表した。

計画では、2025年までに大気中のPM2.5濃度を20年時点から10%削減するとともに、深刻な大気汚染発生日数を1%未満に抑制することを目指すとしている。

また、同じ期限で化石燃料由来でないエネルギーの使用比率を全体の20%程度に引き上げることも求めている。

このほか、新たなクリーンエネルギー開発、天然ガス生産の拡大、大規模なエネルギー消費と温暖化ガス排出につながる事業の抑制なども盛り込まれた。

石炭消費については、25年までに北京・天津・河北地域とその周辺地域で20年比約10%削減する目標を掲げた。長江デルタ地域では5%の削減が目標としている。北部の山西省と陝西省も同期間で削減される。

単一の工場や工業団地に電力を供給する石炭火力発電は基本的に許可されず、送電網運用全体の安全性に貢献するものだけが考慮されるという。また、非効率な小規模石炭火力ボイラーも使用停止になる。

さらに、炭素排出抑制のため電気自動車(EV)利用を促進、北京や上海などを想定した主要地域で、ハイウエーの高速充電設備普及率80%以上、他の地域では60%以上を実現するとしている。

北部地域については、クリーンな暖房システムに対する資金拠出を拡大するなどの措置を講じるという。

政府は25年までに鉄道と水路による貨物輸送を20年比でそれぞれ約10%と12%増加させ、汚染度合いがより大きい道路輸送を減らすことも求めた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

不明兵捜索、時間との戦い イランの猛攻耐えた米軍救

ワールド

トランプ氏、イランに合意期限「6日」 米戦闘機乗員

ワールド

米、イランで不明の戦闘機乗員救出 トランプ氏「史上

ワールド

イラク南部の巨大油田に攻撃、3人負傷 イラン国境に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 6
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 7
    【写真特集】天山山脈を生きるオオカミハンター
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中