プーチン氏とムハンマド皇太子の会談、予定急変でサウジ開催に

12月7日、ロシアのプーチン大統領(写真)は、サウジアラビアで6日に行ったムハンマド皇太子との会談について、当初は皇太子がモスクワを訪問する予定だったが直前に変更となり自身がサウジを訪れたと明かした。11月撮影(2023年 ロイター)
[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア大統領府は、6日のプーチン大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子との会談について、原油市場における石油輸出国機構(OPEC)プラスの協力と中東情勢が話し合われたと明らかにした。
この会談は、当初は皇太子がモスクワを訪問する予定だったが直前に変更となりプーチン大統領がリヤドを訪問した。
異例の外遊が急きょ実施された理由は不明。
ロシアとサウジはOPECと非加盟の産油国からなるOPECプラスの主要メンバー。先の会合ではさらなる減産を決定したが、原油価格は下落している。
ロシアの通信社によると、大統領府のぺスコフ報道官は、会談ではOPECプラスでの協力が話し合われたと発言。「国際的なエネルギー市場を適正な水準、かつ安定的で予測可能な状態に維持するために両国は多大な責任を負っているとの認識で一致した」という。
皇太子は会談で両国間の協調が「中東での緊張を取り除くのに役立った」と称賛。
両国には共通の利益があり、お互いと中東全体、そして世界の利益のために行動していると評価した。
会談でプーチン氏は皇太子に笑顔で、予定は変更となったが両国の友好関係の発展を妨げるものはないと強調。次回はモスクワで会談することに意欲を示した。皇太子も同意した。