米軍オスプレイの飛行継続、懸念有している=松野官房長官

松野博一官房長官は1日の閣議後会見で、11月29日の米軍オスプレイの墜落事故を受け、安全が確認されるまで飛行を停止するよう米側に正式に要請しているにもかかわらず、安全性に関する十分な説明がない状況で飛行が続いていることに「懸念を有している」と述べた。写真は11月30日、首相官邸で撮影(2023年 時事通信)
Shinichi Uchida
[東京 1日 ロイター] - 松野博一官房長官は1日の閣議後会見で、11月29日の米軍オスプレイの墜落事故を受け、安全が確認されるまで飛行を停止するよう米側に正式に要請しているにもかかわらず、安全性に関する十分な説明がない中で飛行が続いていることに「懸念を有している」と述べた。
米国防総省は30日の記者会見で、日本からの正式要請は確認していないとし、現時点で在日米軍のオスプレイの運用を継続していると説明した。
松野官房長官は米側の説明に対し、日本として防衛相、外務相を含め、捜索救助活動を除きオスプレイの飛行の安全が確認されてから飛行を行うよう「正式に要請してきている」と言明した。その上で「累次の要請にもかかわらず、飛行安全の確認についての十分な説明がない中、オスプレイの飛行が行われていることについては懸念を有している」 と語った。安全確保に向け、引き続き防衛省、外務省から米側に様々な働きかけを行っていく考えを示した。