金総書記、ロ大使館を異例の訪問 対ドイツ戦勝記念日に祝意

5月9日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)によると、金正恩朝鮮労働党総書記は、平壌のロシア大使館を娘と訪れ、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日に祝意を示した。2024年12月撮影、提供写真(2025年 ロイター/KCNA)
Ju-min Park
[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)によると、金正恩朝鮮労働党総書記は9日、平壌のロシア大使館を娘と訪れ、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日に祝意を示した。金氏のロシア大使館訪問は異例。
金氏は「(両国)関係の長い伝統、崇高な思想的基盤、不屈の同盟を強化し、発展させていく」と述べた。
両国はウクライナ戦争で軍事協力を強化。北朝鮮は大量の砲弾・ミサイルとともに多数の兵士をロシアのクルスク州に投入した。韓国の情報機関によると、ウクライナとの戦闘のためにロシアに派遣された北朝鮮兵1万5000人のうち、およそ600人が死亡している。
モスクワで9日行われた対ドイツ戦勝記念日のパレードには中国の習近平国家主席も出席。パレードには中国軍も参加し、軍服を着た北朝鮮軍兵士の姿も見られた。
KCNAによると、北朝鮮の崔善姫外相は「平壌とモスクワは常に共にある」と語った。