米富豪コーク氏団体、ヘイリー氏を支持 大統領選共和予備選

11月28日、米富豪のチャールズ・コーク氏率いる保守系政治団体「繁栄のための米国民(AFP)アクション」は、2024年大統領選に向けた共和党予備選でヘイリー元国連大使(写真)を支持すると表明した。ニューハンプシャー州フックセットで20日撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)
Doina Chiacu Gram Slattery Alexandra Ulmer
[ワシントン 28日 ロイター] - 米富豪のチャールズ・コーク氏率いる保守系政治団体「繁栄のための米国民(AFP)アクション」は28日、2024年大統領選に向けた共和党予備選でヘイリー元国連大使を支持すると表明した。
共和党候補らが支持率トップのトランプ前大統領の追い上げに苦闘する中、ヘイリー氏に追い風となる可能性がある。
同団体はトランプ氏が共和党候補に選ばれた場合、来年11月の本選で民主党のバイデン大統領に敗れるだろうとし、予備選でトランプ氏を負かすことが最優先だと強調。そのためにはヘイリー氏が最も有利な位置にあり、本選で勝利するためにもヘイリー氏が最も有力な候補であることが調査で示されたとした。
同団体は数千万ドルの選挙資金を管理するほか、全米に数千人のスタッフを擁し、今後ヘイリー氏支持を有権者に呼びかける見通し。
ただ、同団体の支持で形勢が大きく変わるかは不透明だ。大半の全米世論調査ではトランプ氏が他の共和党候補を40ポイント以上の差でリードしている。一方、世論調査サイト「ファイブサーティーエイト」によると、ヘイリー氏の支持率は平均10%程度にとどまる。
それでもフロリダ州のデサンティス知事との2位争いではヘイリー氏に追い風となり得る。他の大口献金者の支持獲得につながる可能性もある。