ウクライナとバルト3国、OSCE外相理事会ボイコット ロシア参加に反対

ウクライナとバルト3国のラトビア、エストニア、リトアニアは28日、週内に北マケドニアで開かれる欧州安保協力機構(OSCE)の外相理事会について、ロシアのラブロフ外相が参加を表明しているため、 ボイコットすると発表した。8月24日撮影(2023年 ロイター/Alet Pretorius)
[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナとバルト3国のラトビア、エストニア、リトアニアは28日、週内に北マケドニアで開かれる欧州安保協力機構(OSCE)の外相理事会について、ロシアのラブロフ外相が参加を表明しているため、 ボイコットすると発表した。
57カ国が参加するOSCEは11月30日─12月1日に北マケドニアの首都スコピエで外相理事会を開催。ラブロフ外相は、北マケドニアの東隣のブルガリアが自身のために領空を開放すれば同外相理事会に出席すると表明している。ラブロフ氏がOSCEの会議に出席すれば、2022年2月のウクライナ全面侵攻開始以降で初めてとなる。
ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は「ウクライナ代表団はOSCE外相理事会に参加しない」と表明。ロシアがウクライナのOSCE代表3人を500日にわたり収監したことなどに触れ、「ロシア代表団が(OSCE外相理事会に)参加すれば、ロシアが追い込んだOSCEの危機が一段と深まるだけだ」とした。
ウクライナに連帯しバルト3国の外相もOSCE外相理事会のボイコットを表明する共同声明を発表。ラブロフ外相の参加は「侵略国家であるロシアを自由主義国家共同体の正当なメンバーとして正当化し、ロシアが犯してきた残虐な犯罪が矮小化される危険性がある」とした。
米国のブリンケン国務長官は予定通りOSCE外相理事会に出席する。米国務省当局者は、ブリンケン長官が出席することで米国は北マケドニアや他のOSCE加盟国との連帯を示すことになるとしている。