ニュース速報
ビジネス

米政権、航空機・部品輸入を調査 追加関税の可能性

2025年05月10日(土)15時15分

 米商務省は9日、民間航空機、航空機エンジン、部品の輸入について、通商拡大法232条に基づく、安全保障面からの調査を開始したと発表した。民間航空機やその部品などの追加関税賦課につながる可能性がある。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

David Shepardson

[ワシントン 9日 ロイター] - 米商務省は9日、民間航空機、航空機エンジン、部品の輸入について、通商拡大法232条に基づく、安全保障面からの調査を開始したと発表した。民間航空機やその部品などの追加関税賦課につながる可能性がある。

調査は1日から開始。商務省は「民間航空機・ジェットエンジン産業の競争力に対する外国政府の補助金や略奪的貿易慣行の影響」を含む一連の質問について、3週間の期間を設けてパブリックコメントを求めるとした。

現在、米国に輸入される航空機・部品の大半は10%の関税が課せられている。8日に貿易交渉合意を発表した英国については、ラトニック商務長官が英航空会社がボーイング機を100億ドル購入するのと引き換えに、ロールス・ロイス製エンジンを無関税で米国へ輸出できるようになると説明している。

航空機・部品に追加関税が課せられた場合、米国での航空機製造に影響が及ぶ。ボーイングは10%の関税を払ってイタリアや日本から部品を調達している。

航空機・部品メーカーなどの業界団体、米航空宇宙工業会のエリック・ファニング最高経営責任者(CEO)は、「航空宇宙産業における米国の主導的地位を可能とする貿易の枠組みを維持つつ、国内サプライチェーンを強化する機会の特定」に商務省と協力する方針を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中