ニュース速報
ビジネス

中国4月CPI3カ月連続下落、PPI下落加速 貿易戦争が一段のデフレ圧力に

2025年05月10日(土)16時02分

 中国国家統計局が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比で3カ月連続小幅に下落し、生産者物価指数(PPI)は過去6カ月で最大の下落率となった。北京で2月撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比で3カ月連続小幅に下落し、生産者物価指数(PPI)は過去6カ月で最大の下落率となった。住宅市場低迷や雇用不安を背景とする個人消費減退に加え、米国との貿易戦争も影を落とした。

CPIは前年比0.1%下落で3月と変わらず。ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。前月比では0.1%上昇で、3月(0.4%下落)から上昇に転じた。

変動の激しい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は、3月と同じくプラス0.5%だった。

PPIは前年比2.7%下落。3月(2.5%下落)から下げが加速した。エコノミスト予想は2.8%下落だった。

上海保銀投資管理(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は「依然、デフレ圧力が続いている。輸出の減速が見込まれ、デフレ圧力は今後数カ月で高まる可能性がある」と述べた。

米中は10日からスイスで貿易を巡る高官協議を行う。

帳氏は「中国と米国の貿易交渉が進展し関税が下げられたとしても、4月以前の水準に戻る可能性は低い。内需を押し上げ、デフレ問題に対処するためには、より積極的な財政政策が必要だ」と指摘した。

中国政府は、さまざまな景気刺激策を打ち出している。7日には人民銀行(中央銀行)が銀行の預金準備率引き下げなどの景気支援措置を発表した。

しかし、ゴールドマン・サックスなど有力投資銀行は米中貿易戦争の影響を踏まえ、今年の中国成長率予想を政府目標の5%前後を下回る水準に引き下げている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、関税巡り「韓国と解決策見つける」=聯合

ビジネス

米国株式市場=S&P最高値更新、ヘルスケア株急落で

ビジネス

NY外為市場=ドル152円台、協調介入の思惑で 指

ワールド

米、ベネズエラにCIA拠点設置を検討=報道
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに...宇宙船で一体何が?
  • 4
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    生活保護と医療保険、外国人「乱用」の真実
  • 10
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中