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子どもの栄養失調治療食費が高騰、戦争とパンデミックで=ユニセフ
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国連児童基金(ユニセフ)は、最も深刻な栄養失調状態にある子どもに提供している延命用特別栄養食のコストが、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による混乱で最大16%上昇するとの見通しを明らかにした。写真はジュネーブで2017年1月撮影(2022年 ロイター/Denis Balibouse)
[ロンドン 17日 ロイター] - 国連児童基金(ユニセフ)は、最も深刻な栄養失調状態にある子どもに提供している延命用特別栄養食のコストが、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による混乱で最大16%上昇するとの見通しを明らかにした。
ユニセフは、戦争とパンデミックにより、そのまま食べられる栄養食品の材料価格が急騰したと指摘。6カ月以内に資金が追加供給されなければ60万人の子どもが栄養食を確保できなくなる可能性があるとした。栄養食はピーナツ、油、砂糖、追加栄養素などでできたペースト。
ユニセフは、この栄養食提供プログラムの維持に必要な追加資金の額などは明らかにしなかった。栄養食1カートンは150包入り。6─8週間で深刻な栄養失調状態にある子どもが回復できる分量で、平均価格は41ドルという。
ユニセフによると、戦争とパンデミック前でも子どもの3人に2人が生存に必要な栄養食を確保できていなかった。