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EU加盟国外相、ハンガリーにロシア産石油禁輸受け入れ迫る

2022年05月17日(火)00時31分

5月16日、欧州連合(EU)加盟国の外相らはハンガリーに対してロシア産石油の禁輸措置を受け入れるように迫った。リトアニアは、EUが「1つの加盟国の人質」になっていると訴えた。写真は2021年5月、ブリュッセルで撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国の外相らは16日、ハンガリーに対してロシア産石油の禁輸措置を受け入れるように迫った。リトアニアは、EUが「1つの加盟国の人質」になっていると訴えた。

ドイツは禁輸措置が何年も続く可能性があると指摘。ベーアボック外相は外相会合で「数日中に合意できると確信している」とし、「持続可能である必要があるため、非常に周到に準備する必要がある」と指摘した。

一方、ハンガリーはロシア産石油を失う代償を軽減するため、数億ユーロの支援を求めた。

リトアニアのランズベルギス外相は「EU全体が1つの加盟国の人質になっている。われわれは同意する必要があり、人質のままではいられない」と反発した。

ハンガリーのシーヤールトー外相は、EU欧州委員会から正式な新提案を受け取っていないと主張。フェイスブックに「欧州委の提案で問題が生じたのだから、EUによる解決策提示を期待するのはハンガリーにとって当然だ。投資資金を提供し、(結果として起きる)価格上昇を補償し、ハンガリーのエネルギー構造を150─180億ユーロ規模で全面的に近代化することが必要だ」と投稿した。

パイプライン経由の石油輸送を対象外とすることも解決策の一つとした。

一部の外交官は、5月30日─31日のEU首脳会談で、ハンガリーやスロバキア、チェコにより長い移行期間を設けることで、ロシア産石油の段階的禁止で合意できるとみている。

ロイター
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