中国、米企業に中国関連法案に反対するよう働き掛け＝関係筋

中国はここ数週間、米企業の経営者や産業界に対して、米議会の中国関連法案に反対するよう働き掛けている。４人の関係者がロイターに明らかにした。写真は米中の国旗。上海で２０１９年７月撮影（２０２１年　ロイター／Aly Song）

［ワシントン　１２日　ロイター］ - 中国はここ数週間、米企業の経営者や産業界に対して、米議会の中国関連法案に反対するよう働き掛けている。４人の関係者がロイターに明らかにした。

ワシントンの中国大使館の経済商務部門は書簡で、米国の競争力強化を狙う特定法案の修正や取り下げを議員に働き掛けるよう企業幹部らに圧力をかけたという。関係筋および、ロイターが確認した中国大使館の書簡文面で明らかになった。

中国当局は企業に対して、こうした法案が成立した場合中国でのシェアや収益を失う恐れがあると警告したという。

中国大使館と関連機関は、コメントの求めに対し、返信していない。

関係筋によると、書簡を受け取った人の一部は、こうした問題で今後議員に働き掛けた場合、外国代理人登録法（ＦＡＲＡ）に違反しているとみなされる恐れがあることを懸念している。そのためこの書簡を受け取ったり確認した人達は、匿名を望んでいる。