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原油先物はまちまち、中国のコロナ感染再拡大で需要懸念

2021年01月15日(金)12時11分

 15日アジア時間の原油先物はまちまち。写真は2018年8月、米テキサス州ミッドランドで撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)

[東京 15日 ロイター] - 15日アジア時間の原油先物はまちまち。中国税関総署が14日発表した統計では2020年の中国原油輸入が過去最高を記録したことが示されたものの、中国の複数都市で新型コロナウイルス感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)が実施されていることから、需要に対する懸念が浮上した。

0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で北海ブレント先物は0.03ドル安の1バレル=56.69ドル。米WTI先物は0.12ドル高の53.69ドル。

石油生産者がワクチン接種の進展とロックダウンの状況をにらみつつ需給バランスの確保に腐心する一方、株高とドル安で金融資産の価格上昇が進み、原油が相対的に割安となっている。

RBCキャピタル・マーケッツは「原油市場の楽観論は極めて強いが、アジア市場の指標はまちまちだ。特に原油需要のけん引役である中国で新型コロナ感染が再拡大している」と指摘した。

中国国家衛生健康委員会によると、中国本土で14日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は144人に達した。前日の138人から増加し、1日としては昨年3月1日以来10カ月強ぶりの大幅増となった。当局は来月の旧正月の祝日期間中、不要不急の移動を控えるよう呼びかけている。

ロイター
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