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トルコ、EU加盟交渉の継続問う国民投票を行う可能性=大統領

2017年03月27日(月)10時44分

 3月25日、トルコのエルドアン大統領は、大統領職の権限強化に関する国民投票を4月16日に控え、実施後に欧州連合(EU)加盟交渉を続けるかどうかについて問う新たな国民投票を行う可能性があると明らかにした。写真はイスタンブール市内のビルに掲げられたエルドアン大統領のバナー。26日撮影(2017年 ロイター/Murad Sezer)

[イスタンブール 25日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は25日、大統領職の権限強化に関する国民投票を4月16日に控え、実施後に欧州連合(EU)加盟交渉を続けるかどうかについて問う新たな国民投票を行う可能性があると明らかにした。

エルドアン大統領は南部アンタルヤで英国と開催したフォーラムで、「4月16日の国民投票後に加盟交渉について国民投票を行うことが可能で、実施した場合、われわれは国民の決定に従う」と述べた。

大統領は先に、EUとの政治・行政上の関係を全面的に見直す意向を示していた。これには不法移民の問題も含まれるという。ただ、経済関係は維持する方針。

4月の国民投票を巡っては、ドイツとオランダが国内に住むトルコ人に賛成票を投じるよう呼び掛ける集会をトルコ当局者などが開催することを禁止したため、トルコとEUの関係が悪化。エルドアン大統領はドイツとオランダの対応を批判している。

エルドアン氏は25日のフォーラムで、「トルコは54年間(EUの)扉が開くのを待っている」と強調。トルコは1963年に欧州経済共同体(EEC)とアンカラ連合協定を締結していた。

トルコのEU加盟交渉は2005年に開始したが、国内の人権問題などが交渉の進展を阻んできた。

ロイター
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