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中国軍機への緊急発進ほぼ倍増、統合幕僚長「空も海も活発化」

2016年06月30日(木)17時20分

 6月30日、自衛隊の制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、航空自衛隊の航空機による中国軍機に対する緊急発進が、4─6月期は前年度に比べ80回以上増加したことを明らかにした。写真は2014年11月防衛省で撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 30日 ロイター] - 自衛隊の制服組トップの河野克俊統合幕僚長は30日の定例会見で、自衛隊機による中国軍機への緊急発進(スクランブル)が、4─6月期は前年度に比べて80回以上増加したことを明らかにした。詳細は来週発表する。

前年同期は114回。ほぼ倍増したことになる。6月17日には、中国が領有権を主張する沖縄県尖閣諸島(中国名:釣魚島)方面へ南下した事例もあった。

河野統幕長は「(東シナ海の)海上においても、空においても、中国軍の活動範囲が拡大し、活発化している。エスカレーションの傾向にある」と語った。

また、河野統幕長は、南シナ海の領有権紛争をめぐる国際仲裁手続きの判決が7月12日に出ることについて、「中国は裁判の判決に従わないと言っている。判決が出た後、中国側がどういう行動に出るか懸念し、関心を持っている」と述べた。

*見出しを修正しました。

(久保信博※)

ロイター
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