ニュース速報

ワールド

OPEC加盟・非加盟国、増産凍結で合意目指す=関係筋

2016年02月12日(金)00時38分

2月11日、ベネズエラなどの石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国が、OPEC加盟国と非加盟国との間で産油量を現行水準に凍結することで合意を目指していることが関係筋の話で明らかになった。写真は2013年11月、ウィーンで(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ドバイ/ロンドン 11日 ロイター] - ベネズエラなどの石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国は、OPEC加盟国と非加盟国との間で産油量を現行水準に凍結することで合意を目指していることが11日、関係筋の話で明らかになった。

関係筋は、サウジアラビアがこうした案を支持し始めている可能性があるとしている。ただ、いかなる合意もイランが原油輸出を抑制するとの確約を順守するかにかかっているため、サウジアラビアが実際に合意するかは現時点では不明としている。

産油量を現行水準に凍結するとの案は、ベネズエラのデル・ピノ石油・鉱業相が今月初めにロシア、イラン、カタール、サウジアラビアなどの産油国を歴訪した際に提案。

関係筋によると、デル・ピノ石油・鉱業相は7日に訪問先のリヤドでサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相と会談した際にこの件についても協議した。

関係筋は「デル・ピノ石油・鉱業相は、減産、もしくは少なくとも産油量の現行水準での凍結で合意が得られれば、6月のOPEC総会前に関係各国の会合を開くことを働きかけている」としている。

その上で「凍結に関して、近く会合を開くことが現在検討されている」とし、少なくともロシアとカタールが、他の産油国も参加するとの条件で凍結に暫定的な合意を示していることを明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国海洋石油の元幹部を調査、重大な規律違反疑いで当

ワールド

豪中銀、政策金利据え置き 物価上昇圧力を警戒

ワールド

パレスチナ国連加盟決議案、総会で10日採決の可能性

ワールド

米公的年金・メディケア、積立金枯渇見通し後ずれ 経
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 2

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    メーガン妃を熱心に売り込むヘンリー王子の「マネー…

  • 7

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 10

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中