〔海外決算予想〕TSMC第4四半期過去最高益か、AIインフラ需要が追い風
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は15日に2025年第4・四半期(10─12月)決算を正式発表するとともに、26年第1・四半期と通年の業績見通しを示す。写真は同社ロゴ、台湾で昨年4月撮影(2026年 ロイター/Ann Wang)
Wen-Yee Lee
[台北 12日 ロイター] - 半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は15日に2025年第4・四半期(10─12月)決算を正式発表するとともに、26年第1・四半期と通年の業績見通しを示す。
LSEGスマートエスティメートが集計したアナリスト19人の予想では、旺盛な人工知能(AI)インフラ需要を追い風に純利益は4752億台湾ドル(150億2000万米ドル)と、前年同期比27%増加して過去最高水準に達するとみられている。予想通りなら8期連続の増益となる。
これまでの四半期ベースの過去最高益は4523億台湾ドル。
先週速報値として発表した第4・四半期の売上高は前年同期比20.45%の増加だった。
IDCのシニア調査マネジャー、ガレン・ゼン氏は、第4・四半期の収入をけん引したのはTSMCの3ナノメートル製造能力のフル活用で、背景にはアップルの「A19」チップを搭載したiPhone「17」シリーズ投入や、AIに対する絶え間ない堅調な需要があったとの見方を示した。
ゼン氏は、IDCはTSMCの売上高が26年を通じて米ドル換算で25─30%増加すると見込んでいると説明し、従来の22─26%増予想を上方修正した。AIサーバー向けアクセラレータの需要急増と、次世代2ナノメートルノードの寄与が大きいとしている。
主導役になるのはAIサーバー向けアクセラレータ製造市場の爆発的成長で、26年の同市場は前年比78%拡大するだろうという。
フューチュラム・エクイティーズのチーフ市場ストラテジスト、シェイ・ボルーア氏は、AI需要が加速しているのは明らかで、TSMCは競合他社が追いつくのに苦戦している最先端技術分野でシェアを獲得し続けると指摘した。
ただボルーア氏は、海外製造拠点の増強が予想以上のペースになれば、2ナノメートルノードで見込まれる利益率が縮小する恐れがあると警告した。
TSMCは米西部アリゾナ州に1650億ドルを投じて半導体製造工場の建設を進めている。ラトニック米商務長官は先週、TSMCが対米投資をさらに拡大する態勢にあると発言した。
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