ニュース速報
ビジネス

BHP、リオティントによるグレンコア買収交渉は様子見の構え

2026年01月13日(火)09時49分

BHPグループのロゴ。REUTERS/Hollie Adams

Clara ‍Denina Amy-Jo Crowley

[ロンドン 12日 ロ‌イター] - オーストラリア資源大手BHPは、英オーストラリアの同業リオティントによるスイスの同‌業グレンコア買収​交渉の行方に関し様子を見る構えであり、現時点では入札を計画していない。事情に詳しい2人が明らかにした。

リオティントがグレンコアへの関心を再燃させたとの‌ニュースを受け、8日遅くにグレンコア株は約10%上昇し、競合他社による対抗入札の憶測が広がった。

アナリストや投資家、銀行関係者は先週、BHPがリオティントによるグレンコア買収の「妨害役」となる可能性が最も高いとロイターに語っていた。この取引が成立すれば、時価総額約2070億ドルの巨大鉱山会社が誕生する​。

だがこのニュースが伝わった後、BHPは⁠対抗入札を進めていないとBHPの内部協議に詳しい2‍人が明かした。グレンコアがBHPの事業に補完的ではないと判断したためだという。

<AIやエネルギー転換を支える銅を巡る鉱山大手の争奪戦>

複数の情報筋によると、BHPはグレンコアのト‍レーディング部門や石炭資産には関心がなく‍、グレ‌ンコアの銅部門よりも英資源大手アン‍グロ・アメリカンの銅部門が優れていると考えている。BHPは状況がより明確になるのを待つ構えだという。

BHPはグレンコアへの関心を巡る情報筋の見解に対するコメントを避けた。

BHPは銅分野での⁠リーダーシップを維持しようと、1年半にわたりアングロ・アメリカンの買収を試みたが⁠、2025年11月に頓挫した。

企業‍の合併・買収(M&A)が最近活発になっているのは、人工知能(AI)の大量導入で求められるデータセンターや、世​界的に生じているクリーンエネルギーへの転換に不可欠な金属である銅の将来供給を確保するために、世界最大の資源会社が展開している競争を浮き彫りにしている。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

衆院選きょう投開票、自民が終盤まで優勢 無党派層で

ワールド

イスラエル首相、トランプ氏と11日会談 イラン巡り

ビジネス

EXCLUSIVE-米FRB、年内1─2回の利下げ

ワールド

北朝鮮、2月下旬に党大会開催 5年に1度の重要会議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本版独占試写会 60名様ご招待
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中