仮想通貨交換コインベース、予測市場企業を買収 事業多角化
11月3日撮影。REUTERS/Dado Ruvic/Illustration
Manya Saini
[22日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換業のコインベースは22日、予測市場を運営する新興企業、ザ・クリアリング・カンパニーを買収すると発表した。暗号資産以外の分野に事業を多角化する動きで、今年10件目の買収となる。
予測市場は、選挙から経済データ、スポーツ、政策決定に至るまで、現実世界で起こる出来事の結果にひも付ける契約をユーザーが取引する市場。投資家の予想を、取引可能な市場に実質的に変える仕組みだ。
予測市場は2024年の米大統領選で主流の座に躍り出て以来、金融システムのあらゆる分野から急速に関心と投資を集めてきた。
一方、取引プラットフォームは競争激化に伴い、複数の資産クラスをまとめて扱えるよう商品の種類を拡充している。今回の買収はコインベースにとって、新規参入業者が押し寄せる暗号資産交換事業への依存度を下げる一助となり得るとアナリストは指摘する。
ザ・クリアリング・カンパニーの買収は1月に完了する見通し。コインベースは買収条件を開示していない。





