機械受注10月は2カ月連続増、判断「持ち直しの動き」に上方修正
川崎市の京浜工業地帯で2018年9月撮影)。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
Tetsushi Kajimoto
[東京 17日 ロイター] - 内閣府が17日に発表した10月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比7.0%増の9929億円となり、2カ月連続で増えた。ロイターがまとめた事前予測は2.3%減で、予想に反し増加した。
増加幅は3月の13.0%以来の大きさだった。
内閣府は、機械受注の判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。8月、9月と「持ち直しの動きに足踏みがみられる」としていたが、2カ月連続の受注増に加え、3カ月移動平均が5カ月ぶりにプラスに転じたことを踏まえた。
業種別にみると、非製造業は、28.8% 増と比較可能な2005年以降で最大の伸びを記録した。鉄道車両で100億円を超える大型案件が入ったことなどが押し上げた。
一方、製造業は13.3%減少した。うち化学は先月の大型案件の反動減があり、汎用・生産用機械(電子応用装置含む)、情報通信機械などがマイナスに寄与した。一方、自動車・同付属品は9.1%伸びた。
機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。
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