AI投資ブームは「危険な」段階、ブリッジウォーター最高投資責任者が警告
写真はAIのイメージ。2024年2月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[15日 ロイター] - 米ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエイツのグレッグ・ジェンセン共同最高投資責任者(CIO)は15日の顧客向けのノートで、人工知能(AI)関連銘柄への投資ブームが「危険な」段階に入っていると警告した。IT大手のAI関連コストが内部キャッシュフロー(CF)で賄える水準を超えつつある中で、外部からの資金調達に頼り始めていることが背景にある。
AI関連銘柄への懸念が再燃している背景には、米IT大手オラクルが先週発表した25年第3・四半期決算の売上高と利益予想が軟調だったことがある。
ジェンセン氏は「この先、バブルに陥る可能性は十分にある」と記した。計算能力の需要急増には前例のない規模のデータセンターの拡張が必要となるものの、多くの制約に直面すると指摘。同時にAIのエコシステム全体の評価額が急騰し、米経済でAIへの集中が加速しているとの見方を示した。
UBSが11月に発表した報告書によると、AI向けのデータセンターおよびプロジェクトのファイナンス案件は2025年1―11月に1250億ドルとなり、前年同期の150億ドルから急増した。





