米エヌビディア、オープンソースの最新AIモデル公開 中国勢に対抗
写真は米エヌビディアのロゴ。8月19日に撮影。Reuters/Dado Ruvic
Stephen Nellis
[サンフランシスコ 15日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは15日、人工知能(AI)の新しい基盤モデルを公開した。モデルの技術的な詳細を公開する「オープンソース」タイプで、同社の従来のモデルより処理速度が速く、低コストで賢いという。
AI用半導体で知られるエヌビディアだが、同社は物理のシミュレーションから自動運転に至るまで、さまざまな用途向けにAI基盤モデルを提供している。オープンソースであるため、研究者や他の企業が利用可能だ。
15日発表されたのは大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるタイプの基盤モデル「ネモトロン」の第3世代版。推論、コーディング(プログラム生成)などの目的に使われる。このうち最小規模のモデル「ネモトロン3ナノ」は15日に提供が開始され、より大きな二つのモデルは2026年上半期に利用可能になる。
同社はネモトロン3ナノが従来モデルに比べてより効率的、つまり運用コストが低いと説明。複数の段階を経る長い仕事の処理にも、より長けていると指摘した。
ディープシーク(深度求索)、月之暗面(ムーンショットAI)、アリババ集団といった中国IT企業のオープンソースタイプのAIモデルが、ハイテク業界では広く使われるようになっている。
米CNBCテレビとブルームバーグはそれぞれ、米メタが同社のAIモデルを、技術詳細を公開しない「クローズドソース」タイプにシフトすることを検討していると報じており、エヌビディアは米国のオープンソースタイプのAIモデルでは特に大手の提供元になりつつある。
米国の連邦・州政府機関の多くは安全保障への懸念から中国製モデルの使用を禁止している。 エヌビディアのカリ・ブリスキ企業向け生成AIソフト担当副社長は、同社が「人々が信頼できるモデル」の提供を目指しており、モデルの学習データや他のツールを公開することで、政府や企業ユーザーがモデルの安全性を試し、改変できると語った。
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