ニュース速報
ビジネス

米エヌビディア、オープンソースの最新AIモデル公開 中国勢に対抗

2025年12月16日(火)09時05分

写真は米エヌビディアのロゴ。8月19日に撮影。Reuters/Dado Ruvic

Stephen Nellis

[サンフランシスコ 15日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは15日、人工知能(AI)の新しい基盤モデルを公開した。モデルの技術的な詳細を公開する「オープンソース」タイプで、同社の従来のモデルより処理速度が速く、低コストで賢いという。

AI用半導体で知られるエヌビディアだが、同社は物理のシミュレーションから自動運転に至るまで、さまざまな用途向けにAI基盤モデルを提供している。オープンソースであるため、研究者や他の企業が利用可能だ。

15日発表されたのは大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるタイプの基盤モデル「ネモトロン」の第3世代版。推論、コーディング(プログラム生成)などの目的に使われる。このうち最小規模のモデル「ネモトロン3ナノ」は15日に提供が開始され、より大きな二つのモデルは2026年上半期に利用可能になる。

同社はネモトロン3ナノが従来モデルに比べてより効率的、つまり運用コストが低いと説明。複数の段階を経る長い仕事の処理にも、より長けていると指摘した。

ディープシーク(深度求索)、月之暗面(ムーンショットAI)、アリババ集団といった中国IT企業のオープンソースタイプのAIモデルが、ハイテク業界では広く使われるようになっている。

米CNBCテレビとブルームバーグはそれぞれ、米メタが同社のAIモデルを、技術詳細を公開しない「クローズドソース」タイプにシフトすることを検討していると報じており、エヌビディアは米国のオープンソースタイプのAIモデルでは特に大手の提供元になりつつある。

米国の連邦・州政府機関の多くは安全保障への懸念から中国製モデルの使用を禁止している。 エヌビディアのカリ・ブリスキ企業向け生成AIソフト担当副社長は、同社が「人々が信頼できるモデル」の提供を目指しており、モデルの学習データや他のツールを公開することで、政府や企業ユーザーがモデルの安全性を試し、改変できると語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イラン作戦の正当性主張 目的・期間は依

ワールド

イタリア、25年の財政赤字の対GDP比目標達成でき

ワールド

高市首相、トランプ大統領と「イラン問題についても率

ワールド

米海兵隊、在カラチ領事館でイラン攻撃に抗議するデモ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 5
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 8
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中