米カンザスシティー連銀総裁「控えめな引き締め維持すべき」、物価懸念で
写真は米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁。2023年8月24日撮影。REUTERS/Ann Saphir
Howard Schneider
[ワシントン 12日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、金融政策は「過熱」するインフレを抑制するために控えめに引き締め的であり続けるべきとの考えから、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の追加利下げに反対したと述べた。
シュミッド総裁は声明で、「現在、勢いを見せている経済と過熱するインフレは、政策が過度に引き締め的ではないことを示唆している」との見方を示した。
また、利下げに反対票を投じた10月会合以降、自身の見解ではあまり状況は変わっていないと指摘。政府閉鎖の影響でデータはなお不完全であるものの、入手可能なデータに基づくと、依然としてインフレは目標を上回る水準で推移する一方、労働市場は「おおむね均衡している」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)が9─10日に開催した政策会合では、シュミッド総裁が前回会合に続き金利据え置きを主張したほか、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁も据え置きを主張。一方、ミラン理事が50bpの利下げを主張した。





